【嫌なのには理由がある】

90代女性 調布市・入間町在住

旦那様が亡くなり、施設に入居しましたが、入居後に4回転倒をしていたことで、ご家族より筋力の向上と歩行訓練の希望があり、担当ケアマネジャー様よりQOOL仙川マッサージルームへ施術の依頼がありました。

初回のお試しマッサージ時は歩行訓練を中心に施術内容を考えましたが、ご本人から「他の人に歩行訓練の姿を見られたくない」「私はやりたくない」とのお話しがあったので、マッサージをしながら外ではなく、部屋の中で機能訓練を中心に施術を行いました。

3ヶ月ほど経つと徐々に歩行訓練にも意欲的な日が増加し、最近は歩行訓練へのモチベーションがある時は廊下での歩行訓練を行っています。
ご本人より「状態がよくなった」という言葉をいただけました。歩行訓練に対して最初の頃のような後ろ向きな言葉は少なくなり、前向きに行うことができています。


訪問マッサージではご家族からの施術依頼が多くあるため、ご家族の希望とご本人のモチベーションに差が生じることがあります。
ご本人が嫌々ながら実施する機能訓練と、積極的に実施する機能訓練では効果が全く違います。

今回は、最初の3ヶ月で筋力が付いた・歩きやすくなったとの自覚があり、人前で歩行訓練をしても恥ずかしくない、と判断してくださり意欲的な歩行訓練につながりました。
嫌がることを「やった方が絶対に良い!」と押し付けるのではなく、まずは『なぜ嫌なのか?』の原因を考え、施術内容を決めていくことが遠回りのようで近道になります。

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