腰痛と喫煙の関係
今回は豊増がブログを更新します。
腰痛は、国民の約8割が経験をしており、悩んでいる方が非常に多いというデータがあります(国民生活基礎調査:厚生労働省)。
腰痛には、特異的腰痛と非特異的腰痛と2つに分類されます。
難しい言葉ですが、言い換えると原因がわかっている腰痛と原因がわからない腰痛になります。
原因がわかっている腰痛というのは、画像(MRIやレントゲン、CTなど)、診察で原因が特定できます。(例えば、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、内臓疾患など)
腰痛の約85%が、原因が特定できないと言われています。
この非特異的腰痛の原因は様々であり、生活様式由来(姿勢や職業など)が多いと私は考えます。
腰痛について調べていくと、興味深い文献がありましたのでご紹介します。
「喫煙者は、腰痛になるリスクが高い」
というもの。
腰痛の原因の一つに、脊椎を保持する伸筋群の筋持久力が低下している、と考えられています。
喫煙による肺への影響は、肺胞が硬くなったり、気管支や肺胞が炎症を起こしたりと呼吸機能を低下もたらします。
ヒトは、1日に約3万回の呼吸を行っており、その呼吸は呼吸筋と呼ばれる横隔膜、外肋間筋が縮んだり伸びたりをして、酸素を肺に取り入れています。
他にも胸鎖乳突筋、斜角筋、僧帽筋などの筋肉たちも補助的に働いてくれます。
皆さんのご存じのように、人が生きる上で酸素は欠かせない要素です。
その酸素を取り込む呼吸機能が低下していると、脊椎を保持してくれている筋群たちも頑張って働くようになります。
そうすると、その筋肉たちは疲れてしまい本来の働きが出来なくなり、腰椎や他の筋肉たちにも負担がかかり、腰痛が起きます。
したがって、
「喫煙は腰痛のリスクを高める」
他にも非特異的腰痛の考えられる原因はもちろんあります。
国民病といっても過言でもない腰痛。
どんなことが腰痛のリスクを高めているのかまた紹介をしていきます。