【未来につながる機能訓練】
みなさんは【廃用症候群】という言葉をご存じでしょうか?
現在では「廃」という字がネガティブなイメージを与えるということで、「生活不活発病の症状」と呼ばれています。
【生活不活病の症状】とは?
「遠慮」や「することがない」、「人的環境/物的環境」が引き金となり、
『動かない』もしくは『動けない』状態になることとされています。
歳を重ねても元気に動ける人には何かしら目的がある、もしくは、動かないといけない理由がある方が多いです。
一方「迷惑をかけてしまう」「やることがない」と身体を動かす機会が減ってしまうと、日常生活を送る上で必要な筋力が低下してしまい、歩けなくなる危険をはらんでいます。
歩けなくなると、筋力だけではなく、他の機能低下も引き起こす事がわかっています。
そのため、歳を重ねてベッド上で生活を送る時間が多くなってきた方に対して、私たちは「機能訓練」という手段で運動機能の回復にアプローチします。
実際に歩行困難だった方が歩けるようになると、表情が増えて、顔色が明るくなり言葉も増えます。
【歩ける】ということは、筋力や心肺機能だけではなく、色々な刺激(骨・筋や神経系など)をもたらす事ができます!
<老化は下肢から>
●すべての人に共通する動ける身体の基本は①筋力 ②心肺機能
●移動できる距離は、筋量(筋力)に比例する
・女性のほうが筋力低下は著しい(特に大腿四頭筋)
(なぜなら、男性に比べ若い年代でも女性のほうは、筋肉量が少ないため貯筋があまりない)
大腿四頭筋とはふとももの前の筋肉ですが、この部位の筋肉に刺激を入れて、筋量を増やす事が歩行への第一歩です!
「もう歳だからトレーニングは無理だし、変わらない」と思っている方がたくさんいらっしゃいますが、高齢者でも筋量アップは可能です!
その方の状態に合わせたトレーニングメニューを組んで、QOL向上のサポート致します!
次回は、高齢者の筋力についてお話をしたいと思います。