アスリートは2度、死ぬ
久しぶりの投稿ですが、過激なタイトルになってしまいました。
現在、QOOLはスポーツトレーナー事業の他に、訪問鍼灸マッサージ事業も行っています。
今までスポーツの世界でどっぷり生きてきたのですが、会社を始めて2年半。
改めて思う事があります。
【人は死ぬ】
特に現役のアスリートには当たり前の事のようで、しばし忘れてしまう事実のように感じます。
私は会社を設立してから、関わってきた患者さんが3名亡くなりました。
人は死ぬのです。
アスリートにとっての死。
それは現役引退ではないかと思います。
引退間際のアスリートに対して、私達の仕事は高齢者への延命治療と同じだと思っています。
本人に生きる意志があるなら、あらゆる手段を尽くして何とか生き永らえてもらう。
そのサポートが出来るようになる為には、こちら側に気力・体力・最新の知識・治療技術・精神力が必要です。
もし、客観的に延命の見込みがないと思っても、本人が生きたいと切に願うのであれば、最後の最後まで尽力します。絶対にあきらめません。
治療のかいあって奇跡的回復を果たす方も大勢いらっしゃいます。
それはとても嬉しい事です。全てが報われた気持ちになります。
それでもいつかは必ず死にます。
そんな時に、出来る限り笑って最期を迎えられるようにしてあげたい。
そんな最期をこちらも笑顔で送りだせるように、選手と本気で向き合っていきたいと思います。
アスリートの場合は、選手生命が終わっても第2の人生が待っています。
第2の人生も、最期を一緒に闘った同士として、関わりを持ち一緒に仕事していく事が出来たら最高に幸せです。
*写真はスポーツ合宿中のケアルームの風景です。鍼やマッサージだけでなく、あらゆる物理療法機器を駆使して選手のサポートに臨みます。