【LBMの活用法~アスリート編~】
前回は【LBM】を成長期のこどもはドコに注意するのか?をお伝えしました。
第1回【LBMって知っていますか?】はこちら
前回【LBMの活用法~こども編~】の記事はこちら
【LBM(除脂肪体重)とは?】
体重から脂肪量を除いた重さ(主に筋肉、骨、内臓、血液の重さ)
除脂肪体重(LBM)(㎏)=体重(㎏)×(100-体脂肪率(%)÷100)
今回はアスリートにとってLBMが適切な理由をお伝えします。
【なぜアスリートは、BMIではなくLBMが指標になるのか】
LBMではなく、BMIという言葉を知っている人の方が多いのではないでしょうか?
BMIは、【Body Mass Index】の頭文字で【肥満指数】と言われています。
BMI=体重(㎏)÷身長(m)²
このBMIは筋肉量や脂肪量を取り出した数値ではなく、単純に体重と身長から算出した値になるため、同じ体重であれば体脂肪率が多くても少なくても関係なくBMIは同じ数値になります。
そのため、筋肉量に着目しているアスリートには向いていないのです。
ではアスリートはなぜ筋肉量に着目をするのか?
●体力と筋肉量は比例する
●パワーと筋肉量は比例する
1回目にお伝えしましたが、人の身体は20歳頃にほぼ完成すると言われており、それ以降の体重の増減は筋肉量と体脂肪が大多数を占めると考えられています。
つまり同じ体重でも、LBMが上がれば筋肉量や血液量などが増え、LBMが下がれば体脂肪が増えている・血液量が減っている(脱水・貧血など)と考えられます。
したがって、アスリートは、BMIよりもLBMを指標にし、コンディションチェックを行うほうが適していると考えられます。
最近の体重計は体重だけでなく、体脂肪率を測る事ができるものも多く売られていますので、アスリートの方は体重の数値だけでなく、体脂肪の数値だけでなく、LBMに着目して自分の体調管理を行ってみてください!